コンパスの指す北は関東では西に7度ほどずれています。測定結果が常に真実とは限らない。これはあらゆる観測にいえることですが、結果は常に測定された環境を考慮する必要があります。2020年の調査時点で、関東では地磁気は西に7度ほどずれています。ゆえに、当然のことながら、コンパスの指す北は西に7度ほどずれています。
コンパスとは
コンパスは、磁石を用いて地磁気を参照して北を指す装置です。磁石は、地球の磁場に向かって、南極点側を指すように吸着されます。そのため、コンパスは、北を指すことができます。
コンパスの歴史
コンパス(方位磁石)は、記録によると11世紀の北宋が最古といわれています。
その後、中世には、鉄磁石を使ったコンパスが、測量や海航などに使われるようになりました。また、16世紀には、海軍や商船でもコンパスが使われるようになりました。
現在では、コンパスは、旅行や山登りなどに使われることがあります。また、携帯電話やGPSなどのナビゲーションシステムにも、コンパスが内蔵されることがあります。

地磁気とは
地磁気は、地球上の磁場を指すものです。地球の磁場は、内部の磁気が地球全体を包むように設定されており、外部の磁気から地球を保護します。磁場は、地球の質量、自転、内部の構造、および外部の条件によって形成されます。
地磁気は、時間とともに常に変化しています。その変化は、自然的なプロセスであるとされており、数千年から数百万年の間に起こります。このような変化を経時的なずれと呼びます。
日本での地磁気
例えば、関東地方では、2020年の調査では西に7度ちょっとずれています。コンパスで指す北はちょっと東にずれているんですね。そしてこのずれは5年前の調査よりさらにずれているそうです。詳細はこちら(国土地理院リンク)。