執筆:2022年9月21日
最近シャワーヘッドに興味がある。お値段なんと数万円する高級シャワーヘッドがあるんです。具体的にはミラブルプラス、ミラブルゼロとかリファファインバブル Sとか。どちらもファインバブルなる日本の独自機能を搭載しているそうだ。極小の泡を発生させて、肌の潤い保持と汚れの洗浄力upをはかっているとのこと。はたしてこれは素晴らしい日本の変態技術なのか、マイナスイオンみたいなしょうもないイカサマ的なものなのか。
ファインバブルについて
泡のサイズは100nm(ナノメートル)から1μm(マイクロメートル)のオーダー。ファインバブルを2つの区分していて、マイクロファインバブルと、ウルトラファインバブルっていうみたい。わかりにくい。で、マイクロファインバブルが、1~100μm、ウルトラファインバブルが100~1000nm。この泡の測定法にはいくつかあるみたい(ファインバブルの測り方)。
細胞の小胞でいえば、マイクロファインバブルの1μmといえば、マイクロベジクルの大きさ。ウルトラファインバブルの100nmといえば、エクソソームとかの極微小な小胞レベル(細胞外小胞、エクソソームの特性と機能)。細胞より細かいくらいの大きさの泡ってこと。
水滴でいえば、霧が10-100μmでマイクロファインバブル相当。よりこまかい、もや以下のレベルがウルトラファインバブルってところ(霧の分級)。つまり、日常ではあまりお目にかからないレベルの泡ってことかな。
性能について、エビデンスのあるものはない。が、理屈でいえば、水滴が表皮の表面や扁平上皮の間隙にくっついて保湿性能はupしそう。
現行の商品について
市販されてるファインバブル製品の詳細は他でググるべし。ここではウルトラファインバブルについてのみ記載する。
ミラブルプラス
通常価格 税込44,990円。ファインバブル界のパイオニア的存在。公式サイトでミスト水流で1mlあたり約2000万個のウルトラファインバブルを含むと。多いのか少ないのかわからないけど、明記してくれるのは好印象。
ミラブルゼロ
本体価格:¥49,390(税込)。強気の値段と本体形状。ミラブルプラスのグレードアップ版てとこ。公式サイトによると、マイクロトルネードミストで公式サイトでミスト水流で1mlあたり約3000万個のウルトラファインバブルを含むと。ミラブルプラスの1.5倍の性能。現行の最高スペックはこれ。
リファファインバブルS
通常価格3万円(税込み)。ミラブルの後追い商品って位置づけかな。公式サイトによると、最大6800万個の泡と表記。最大値に意味はない。詳細をみると、注記に小さく平均値が1mlあたり3150万個であること、泡=ファインバブル、つまり、マイクロファインバブルと、ウルトラファインバブルを区別していない。なかなか闇が深い。つまり、9割以上大きい方のマイクロファインバブルの可能性もあると。あやしい。。
まとめ
- ウルトラファインバブルは日本の独自技術
- ウルトラファインバブルの効果は不明
- 現状の最高スペックはミラブルゼロ
追記
というわけでウルトラファインバブルを体感すべくミラブルゼロをポチってみた。後日性能についても記事を載せる予定。
参考文献
- ファインバブル産業会:ファインバブルの測り方
- Dojindo:細胞外小胞、エクソソームの特性と機能
- 霧のいけうち:霧の分級
- リファファインバブルS 公式サイト
- ミラブルプラス 公式サイト
- ミラブルゼロ 公式サイト

